幼少の頃から、野良猫や捨て猫を見ると見捨てることが出来ず、捕まえては家に連れ帰っていました。自分だけで世話が出来なかったので、時には捕まえた場所に泣く泣く返した思い出もあります。
小学生になった時、通学路で、ワンワン吠える犬や猫たちを乗せたトラックを見かけるようになります。
不思議に思った私は母親に「お母さん、あのトラックに乗せられた犬や猫はどこに連れて行かれるの?」と、尋ねます。
母親は、「あの車は野良犬や野良猫たち、そして家庭で飼えなくなった犬や猫を回収するためのトラックで、動物愛護センターに収容されド
リームボックス※で処分されるのよ。」という事を聞き、酷くショックを受けた経験から、保護した犬や猫を親を説得しながら動物病院に
連れていき、飼ってくれそうな人を少しづつ探しながら、譲渡をする活動を始めました。 ※犬猫を殺処分するための「ガス室」のこと。炭酸ガスによって窒息死させられる。
「飼い主のいない犬猫たちをゼロにしたい。」
「すべての犬猫たちに飼い主がいる日本にしていきたい。」
「虐待や遺棄のない社会にしていきたい。」
「本当に愛される家族の中で犬猫が暮らしていける社会にしたい。」
これらの思いは、日に日に大きくなっていき、『いつか自分で医療費が負担できる日が来た時に、保護犬や保護猫を家族に迎えたい』と、一心に思いながら活動を続けていきました。
そのうち、私も高校生になりアルバイトが出来るようになった事で、稼いだお金は保護活動費に充てられるようになりました。
大人の猫を保護しながら避妊手術やメディカルチェックを済ませ、一年に一頭つづのペースで里親になってくれる人を見つける譲渡活動も始めました。
時を同じくして、広島県呉市にある動物愛護センターでボランティア活動も開始し、生まれて間もない子猫にミルクを与えるミルクボランティアも経験しました。
現在、社会人もなり、動物達と暮らせる静かな場所に中古の家を買いました。そして、仕事が休みの日には動物愛護センターに通い譲渡活動も継続しながら、保護犬や保護猫の活動を広めるための発信を続けています。